基本の塗り方
- 服に付くと落ちません。汚れても良い服装で作業してください。
- 晴れた日の屋外または十分な換気をしながら使用してください。
- 塗料は水、または専用の希釈液で表示通りに薄めてよく混ぜて使います。
- 乳幼児の手の届かないところで作業してください。
- 刷毛の毛の部分をよく揉みほぐし抜け毛を取り除く。
- 塗料に毛の2/3くらいを浸し、容器のフチで余分な塗料を拭う。
(ゴミがペンキ缶に入り込むのを防ぐため、ペンキは別容器に移して使用する。) - ハケの中心よりやや毛側を持ち、毛を整えながら塗っていく。
- ゆっくり少しづつ、一定方向に塗っていくときれいに仕上がる。
- ムラがあっても2~3回目の塗りで消えるので同じところを塗り重ねすぎないように注意する。
細かい所や、凹凸のある所を塗るのに便利です。新品のハケは毛が抜けやすく、ペイント中に抜けると塗ったところに抜け毛が入ったまま固まってしまいます。使用する前に毛の調子を整えるところから始めましょう。
- ローラーハンドルにローラーカバーをしっかりとセットする。
- ローラーを塗料に浸して吸い込ませる。ハンドル部分まで塗料が付くと作業中に垂れてくるので注意する。
- 新聞紙や段ボールなどの平らな面でローラーを転がして塗料をなじませる。
- ハケの塗り方と基本的には同じでゆっくり少しづつ、Wの文字を描くように塗っていく。
- 最後は一方方向にローラーを真っすぐに動かして整えていく。ローラーを途中で止めないことがきれいに仕上げるコツ。
ローラーは壁や床、シャッターなど広範囲の塗装に使います。
室内ペイントの場合は短毛ローラー。外壁など凹凸のある面を塗る場合は、長毛ローラーをお勧めします。
- 余分な塗料は新聞紙などで拭い落とす。毛先を傷めない程度に搾り取る。
- バケツなどに水を張り、道具をしばらく水に浸しておく。
- 流水でペンキを洗い流す。濁った水が出なくなるまで毛が傷まない程度に手で揉みながら洗い、布などで拭う。
- ハケは逆さまに立てて毛先を整えて風通しの良い日陰に干す。まだ毛先に残っている塗料を根元に固めることで毛先を守る効果も。
ハケは何度も使い続けた方が、毛束がなじんで使いやすくなります。使い終わったら、次に使う時のために上手に洗いましょう。
バケツも繰り返し使えるため、水にひたしながら硬めのスポンジでこすって綺麗に洗って干しましょう。
色々なところに塗る
錆びていない場合
錆びていない場合はメタルコートプライマー(錆止め)を下塗りしてから、好きな色の塗料を塗る。
錆びている場合
かるくサンドペーパーやワイヤーブラシで錆を落としたあとにタカララストブロックを下塗りしてから、好きな色の塗料を塗る。
ブリキやアルミニウムなどの非鉄金属は、鉄部と比べると塗料が付着しにくいためプライマーを下塗りとして使用する。
サンドペーパーで表面をやすり、目荒らしをしてから非鉄バインダーαを塗る。
その後好きな色の塗料を塗る。
ツルツルした面はサンドペーパーで表面をやすり、目荒らしをしてから非鉄バインダーαを塗る。
同じように塗れる素材
硬質塩ビ、アクリル、琺瑯、タイル、陶器、ABS樹脂、ポリカーボネート、焼付塗装、FRPなど
コンクリートや木部・モルタル・砂壁・土壁などは塗料を吸い込みやすく、そのまま塗ると大量の塗料が必要になるため、下地として含浸シーラーを使用する。
含浸シーラーを下塗りすると塗料の染み込みをおさえると同時に素材と塗料が付きやすく、剥がれにくくなる。
養生について
ペンキを塗らないところや塗料が垂れてはいけないところを養生テープやマスキングテープを使って保護することを養生(マスキング)といいます。
養生を丁寧に行うことで塗装がより綺麗に仕上がります。粘着力が強いガムテープなどは壁面を痛めてしまったり、粘着が取れなくなる場合があるので、必ず養生テープまたはマスキングテープを使用してください。
ペンキDIYは材料が揃えばすぐに始められますが、準備をせずに塗り始めてしまうと大きな失敗になりなりかねません。
こちらでは内壁塗装をする場合の養生の仕方を例として紹介しますので是非参考にしてください。
養生に必要なアイテム
- マスキングテープ
- 養生テープ
- マスカー
- ビニールシート
- コーキング材
- 新聞紙
- 壁にかけてあるものや家具などを離れた場所に移動させ、雑巾で壁面を拭き上げホコリや汚れを取る。
- ドアなどの建具や壁端、コンセントやエアコンの境目等塗料を塗らない場所にマスキングテープまたは養生テープを貼り付ける。
マスキングテープの端のラインが塗膜の境目となるので真っ直ぐに貼る。マスキングテープを貼っただけの状態ではまだテープが密着しておらず塗料が隙間に入ってしまう可能性があるので、テープの上から指でしっかり押さえて密着させる。 - マスキングテープの上からマスカーを貼る。
- テープを貼り終えたらビニールシートを広げる。ずれやすい箇所は養生テープなどで固定をし、養生範囲が心配な場合はビニールシートを足し二重にするなど調整する。
- 塗装がすべて終わった後、塗料が乾ききってしまうと塗料がマスキングテープと一緒にはがれてしまうので半乾きのうちに養生を外す。乾ききってしまった場合はカッターで切れ目を入れてからはがす。
壁紙の塗り方
壁紙の補修が必要な場合
壁紙の破れやめくれがある場合はスティックのりなどで貼り合わせておく。 ヒビや穴が目立つ場合はコーキング剤で埋めるように補修する。
凸凹した壁の際を塗る場合
凸凹した壁の際を塗る場合はマスキングテープで養生をし、コーキング剤をマスキングテープの上から塗っておくと塗料がしみ込まず境目のラインがきれいに仕上がる。
ヤニや油汚れが目立つ場合は、細かい部分の養生の後に含浸シーラーを塗る。
含浸シーラーはよくかき混ぜ、塗りやすいように別容器に移し、たれやすいのでゆっくり塗り広げていく。2時間程度乾かしてから塗料の準備に進む。
- 換気を良くして、汚れても良い服装で作業する。塗装面に汚れやホコリなどがある場合はきれいに取り除く。
- 塗りたくない部分にマスキングテープで養生する。
- 家具などの大きな物や床は汚れないようにマスカーで覆う。
- コンセントなどの細かい部分も塗料がしみ込まないようにしっかりとマスキングテープを貼る。
- 塗料を準備する。缶を開ける際はヘラやマイナスドライバーなどを使い、缶を回しながら少しずつフタをこじ開ける。ポリ容器を開ける場合は、フタのフチの部分を全てめくり上げて開ける。
- 塗料をよく撹拌しバケットなどに移す。少し塗ってみて塗りにくい場合は塗料に対して5 ~10%の水で薄めながら調整する。
- ハケを使い細かい部分を先に塗り、広い面はローラーを使う。
1回目の塗装ではムラを気にせずうすく塗り広げていき、全体が塗れたら乾燥させる。 - 2回目の塗装は色の薄い部分やムラになっている部分を中心に丁寧に塗り重ねていく。
2度塗りでもムラが残る場合は3度目を同じように行う。
- 半乾きのうちにマスキングテープを剥がす。塗り残しやはみ出た箇所など細かい部分を修正し、しっかり乾燥させる。
テープにくっついて塗料が壁からはがれてしまうことを防ぐために、カッターで薄く切れ込みを入れるときれいにはがすことが出来る。 - 完全に乾けば完成!
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